【東京・池袋】大人のためのペン字・書道教室

漢字編

字をきれいに見せるコツ 漢字編(4)~しんにょうの書き方

「しんにょう」は、続いている線で一見にょろにょろとしているので、とりわけ書きにくい部首の一つだと思います。失敗しづらい書き方をお伝えします。

つながっている線を分解する

一本の線ですべてを書こうとすると、ずっと続いているので大変書きにくい部首です。そのため、一つひとつをばらして、パーツを組み立てるようにします。

まず、点を打ちます。
次に、小さな「一」を書きましょう。ここでいったん止めます。

次は、縦のくねくね部分。「く」を書き、最後に左下に線をはらうイメージで。ここでいったんペンを紙から離します。

最後に、下のはらいの部分です。小さな線を書きます。そこから長めの線を、右ななめ下の方向へ書きましょう。書き始めよりも、線はやや下に下がっていきます。

しんにょうの最後は、右払いですね。右ななめの線を書いたら一度ペンをとめて、今度は右の真横方向にはらいを書きます。これで完成です。

最後の右はらい部分は、上部パーツよりも右に飛び出すように

コツとして、右はらいの最後の部分は、「しんにょう」の上に来るパーツよりも右にはみ出るようにします。飛び出すようにすることできれいに見えます。

一筆書きのようにして書くと、バランスをとるのがとても大変になります。ぜひ、パーツを分解して書くことを意識してみてください。

藤井 光砂

ふじい こうさ 日本書道学院 漢字・かな師範。西安碑林国際書道展 常任理事。霞友会副幹事。 幼少の頃より書道に親しむ。2000年より日本書道学院展、2003年より西安碑林国際書道展に出品。2021年西安碑林国際書道展 中国大使館賞を受賞。自身の作品制作の他、病院や高齢者施設での書道教授や、海外観光客向けの書道体験教室運営を行っている。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ロンドン・シティ大学大学院文化政策コース修了。

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。

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