【東京・池袋】大人のためのペン字・書道教室

名前編

字をきれいに見せるコツ 名前編(1)~「鈴木」の書き方

「鈴木」は名字ランキングで常に上位に来る名前です。鈴木さんという名前を書くときに何を気をつけるべきか、お伝えします。これまで漢字編でお伝えしてきた内容がいくつか含まれますので、組み合わせて実践してみましょう。
「鈴」から見ていきます。

「へん」と「つくり」の幅は半分ずつ

まず、「金」と「令」の横幅は、だいたい半分ずつを目安としてください。次に、「金」は「へん」の位置に置くために字のバランスが変わります。「金」は、もともとは左にあるように左右対称の字です。ところが「へん」の位置に置くときは、この対称のバランスが崩れて、横線はいずれも左側が長くなります。

鈴木の金へん部分
左が「金」の元の字ですが、これを青い線のところで切ってしまって「へん」の位置に置くイメージです。なぜなら、右側に「令」を書くので、スペースを確保したいからです。

「金」を「へん」として置くとき、左右対称のままにしないように気をつけましょう。

「令」:左はらいよりも、右払いは少し上の位置で終える

「令」には左右にはらいがあります。左右はらいを書き終える位置は、それが最後の画か、左右はらいの中にこれから書くものがあるのか、という点で変わってきます。

鈴木の「令」の部分
「令」の場合ははらいの中央のスペースに「丶」「マ」を書きますね。ですから、書きやすいように右払いは角度を開くように書き、左はらいよりも少し上に位置で終えます。

また、左右はらいの書き出しのところ、左側のはらいの始筆を上に出します。この部分は「ひとがしら」という部首です。「人」という字をイメージするとわかりやすいのですが、左のはらいの始筆が、右払いの始筆よりも上に来ます

次に「木」です。
画数が少ない単純な字ほどバランスをとるのは難しくなります。

縦線は思い切って頭を出す

「木」の一つ目のポイントは、縦線を意識して頭を出す、という点です。

鈴木の「木」の部分
縦棒は横線からしっかりと頭を出したほうがきれいに見えます。また、右はらいはこれで書き終わりですから、左はらいよりもわずかに下に来るくらいの意識で書きましょう。右はらいが短いと、字が安定感を欠きますので、落ち着かせるようにしっかりと書きます。

ただし、「木」という字は、縦棒が下まできて、左右のはらいは三角形を描くように上部に置くかたちになります。この全体のかたちをキープするようにします。
画数の少ない字は、大きく書きすぎないことも基本ルールです。「鈴」の8割ぐらいの大きさで「木」を書きましょう。

藤井 光砂

ふじい こうさ 日本書道学院 漢字・かな師範。西安碑林国際書道展 常任理事。霞友会副幹事。 幼少の頃より書道に親しむ。2000年より日本書道学院展、2003年より西安碑林国際書道展に出品。2021年西安碑林国際書道展 中国大使館賞を受賞。自身の作品制作の他、病院や高齢者施設での書道教授や、海外観光客向けの書道体験教室運営を行っている。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ロンドン・シティ大学大学院文化政策コース修了。

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。
  1. 字をきれいに見せるコツ 漢字編(31)~「大」の書き方
  2. 字をきれいに見せるコツ 漢字編(30)~長いななめの線がある字
  3. 字をきれいに見せるコツ 漢字編(29)~「川」の書き方
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