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ひらがな、画数の少ない字は、漢字よりも小さく書く

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。

今日のレッスンは、「ひらがな」「カタカナ」「画数の少ない漢字」は、画数が多い漢字よりも小さく書こう、です。あまり気にしていない方が多いかもしれませんが、これだけで印象はかなり変わります。

例を見てください。

画数が少ない文字つまりひらがなやカタカナは、空間を埋める線がないので、漢字と同じ大きさに書くと、間延びして見えてしまいます。小さく書いたほうが、引き締まってみえますし、読みやすいのです。

右と左では、ひらがなの大きさが違います。右側では、マスいっぱいに漢字を書き、同じようにひらがなもマス目いっぱいに書いています。

左側は、ひらがなはマス目よりも一回り小さく書いたものです。見比べると、右側のひらがなは、必要以上に大きく見えないでしょうか。ひらがなは、漢字とのバランスでは左側ぐらいの大きさにとどめておいたほうがバランスよく見えます。

ひらがなに限らず、画数の少ない漢字も同様です。今度は名前で見てみましょう。

この名前の場合、「日」と「一」は、小さめに書いたほうがバランスがよく見えます。右側は、他の画数が多い漢字と同じ大きさに書いたものです。ほんの少しのことですが、左ぐらい小さいほうが、上品に見えるのではないでしょうか。これは一例ですが、もしご自分のお名前に画数が少ない漢字がある方は、試してみてください。

ちなみに、画数の多い字のほうが、たくさん線や点を書いて空間を埋めなければ字を完成できないので、実は字のバランスをとるのはさほど難しくありません。画数が少ない字は簡単そうに見えますが、書く時間はかからない一方で、見た目の絶妙なバランスをとるのはかえって難しいのです。

ご自身のお名前の画数が多くて、書くときに面倒だと思っている方がいらっしゃるかもしれません。画数の多さは実はメリットとしての一面がある、と考えていただければと思います。

藤井光砂

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