【東京・池袋】大人のためのペン字・書道教室

ひらがな編

字をきれいに見せるコツ ひらがな編(8)~「な」の書き方

「な」の元の漢字は「奈」です。画像の字のようにくずされて、現在の「な」となりました。

下部にある丸は中央に置く

書く時に一番注意したいのは、下部の丸を置く場所です。元の字は左右対称であり、「示」の部分は真ん中に来ています。ひらがなも同様に、丸を書く部分は真ん中に置きましょう。左右にずれないように。

上部にある縦線も中央寄りに

「な」の左の縦線は中央に近づける

同様に、一画目の短い横線「一」も真ん中に近づけて、特に二画目「大」は中央に近い場所から書き始めます。斜めの線を左に思い切り寄せないようにしましょう。「奈」の字を思い浮かべると、真ん中に寄せるイメージが持てると思います。

下に来る「丸」は「三角」がよい

下にある丸は逆三角に書く

下部の丸にする部分は、丸を書くのではなく、逆三角を書くように角を作ります。左の曲がり角は、「示」の左の点、はらいの部分にあたります。ひらがなで丸を書く箇所は、角をつくったほうがきれいに見えます。

いかがでしょうか。元の字を少し思い出して、バランスをとってみてください。

藤井 光砂

ふじい こうさ 日本書道学院 漢字・かな師範。西安碑林国際書道展 常任理事。霞友会副幹事。 幼少の頃より書道に親しむ。2000年より日本書道学院展、2003年より西安碑林国際書道展に出品。2021年西安碑林国際書道展 中国大使館賞を受賞。自身の作品制作の他、病院や高齢者施設での書道教授や、海外観光客向けの書道体験教室運営を行っている。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ロンドン・シティ大学大学院文化政策コース修了。

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。

関連記事

PAGE TOP