【東京・池袋】大人のためのペン字・書道教室

ひらがな編

字をきれいに見せるコツ ひらがな編(7)~「す」の書き方

「す」の元の漢字は「寸」です。これはかなり似ています。

「す」の縦線は真ん中よりも右よりに

「す」の縦線は真ん中よりも右よりに

ですから、「す」を書くときの縦線は、横線の真ん中あたりには書かない、ということがわかると思います。少し右寄りにして、縦線は書きはじめます。

丸は真ん中よりもやや下に置く

下のくるっと回るところは、あまり上のほうで丸をつくらないことです。下のほうで丸をつくるほうがよいです。

「す」の元の字は「寸」

元の字を見れば、縦線を下まで引いて、そこからジャンプして点を書く、そのときの線がつながって丸になっているのがイメージできると思います。時折、このような「す」を見ることがあると思います。これも元の字にならって書いているんですね。

「す」の丸のかたちは角をつくる

丸のかたちにも注意です。ただ楕円を書くのではなく、少し角をつくったほうがきれいに見えます。

最後の線はまっすぐ

「す」の最後のはらいは曲げない

最後の一画は、漢字で言えば、点を打ってから線をスッと下に軽く抜くだけです。この下向きの線をカーブさせて左向きにする必要もありません。ただ下に伸ばすだけです。

藤井 光砂

ふじい こうさ 日本書道学院 漢字・かな師範。西安碑林国際書道展 常任理事。霞友会副幹事。 幼少の頃より書道に親しむ。2000年より日本書道学院展、2003年より西安碑林国際書道展に出品。2021年西安碑林国際書道展 中国大使館賞を受賞。自身の作品制作の他、病院や高齢者施設での書道教授や、海外観光客向けの書道体験教室運営を行っている。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ロンドン・シティ大学大学院文化政策コース修了。

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。

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