【東京・池袋】大人のためのペン字・書道教室

入門編

字をきれいに見せるコツ 入門編(9)~線は一画一画、くっつける

漢字を書くときの一本一本の線は、きちんと他の線とくっつけましょう。当たり前のことに思われるでしょうが、意外と忘れやすいことです。

一画一画くっつける「祝」
知らないうちに、こんなふうに線同士が離れていることはありませんか。
一画一画くっつける「新」
文字のかたち、書くときの工夫はこの連載ではいろいろとご紹介していますが、線をくっつけるというのは、それ以前の文字を書くときの基本意識になります。
一画一画くっつける「瀬」
書くものが大事な書類、大事な場面ではなおさら、文字のかたち以前に、空きだらけの字が続くとだらしない印象を与えかねません。

行書ではあえて線と線のあいだを空けて書くことが多くなります。ですが基本の書き方である楷書では、線同士をきちんとくっつけることが大切です。そのほうが丁寧な字に見えます。逆に言うと、線同士をむやみに離すことで、だらしない印象を与えてしまうのです。

うっかりご自分の字の線同士が大きく離れていないか、気を付けてみてください。

藤井 光砂

ふじい こうさ 日本書道学院 漢字・かな師範。西安碑林国際書道展 常任理事。霞友会副幹事。 幼少の頃より書道に親しむ。2000年より日本書道学院展、2003年より西安碑林国際書道展に出品。2021年西安碑林国際書道展 中国大使館賞を受賞。自身の作品制作の他、病院や高齢者施設での書道教授や、海外観光客向けの書道体験教室運営を行っている。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ロンドン・シティ大学大学院文化政策コース修了。

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。

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