今回は、字の中心をそろえる、です。そんなことか、と思われるかもしれません。しかし意識しないと意外と簡単に曲がってしまうものです。いつも中心線の上に文字を書けるわけではありませんから、頭の中で中心線を思い浮かべて、もしくは左右の罫線を意識して、字を真ん中をそろえようとしてみてください。まずは縦書きの場合をご紹介します。
中心をそろえるとは、それぞれの文字のどこに中心が来るのかを考えて、それらを合わせていくということです。

中心はどこか
へんとつくりに分かれる漢字では、二つのパーツの境目が中心です。別の回で説明しますが、「へん」「つくり」は、半々ぐらいと考えてください。へんの部分が左に寄りすぎないほうがいいです。
例:「羽」「板」「訂」「花」
左右対称の字であれば、横線の真ん中あたりが中心です。真ん中に点や線があるものは、さらにわかりやすいですね。
例:「豆」「元」「宮」「生」
ひらがなの場合
ひらがなの中心は、少し注意が必要です。すべてのひらがなは、漢字をもとにして(元の漢字を略すようなかたちで)つくられました。したがって、もとの漢字が何かによって、中心がどこに来るかも決まります。それぞれの字によって異異なるため「ひらがな編」で説明していきます。
原則として、ひらがなは漢字にくらべて小さく(8割ぐらいの大きさで)書くのがルールですから、まずは真ん中に寄せて小さめに書くことを意識してみてください。
コメント