【東京・池袋】大人のためのペン字・書道教室

漢字編

字をきれいに見せるコツ 漢字編(13)~「平」「美」「義」など、上部に点がある字は点を離す

上部に2つ点がある字は、点を他の線にくっつけないようにすると、すっきりして見えます。

2つの点を他の線につけない

点を離すとは、他の線にくっつかないようにするということです。「平」で見てみましょう。

左の字のように、縦線、横線いずれにもつかないようにします。右の字はくっつけて書いた場合です。線が集まると字が縮こまって見えます。

左右の点は、右を高く、大きく

左右の点も、高さを変えます。左の点よりも右の点を上部に置き、大きめに長めに書く意識を持ちます。

「美」も、点2つを横線から離し、点は右側を大きく、高くします。右の字のように横線にくっつけてしまうと、字がおとなしくなります。「美」という字は上部の点2つが字を綺麗に見せますから、しっかりと書きます。

線の間隔や、字のかたちにも気をつける

なお、「美」は、以前に紹介したとおり、横線の間隔を揃える意識も持ちましょう。

「義」は、末広がりの三角形のかたちをした字です。字のかたちにも意識を持ってみてください。

藤井 光砂

ふじい こうさ 日本書道学院 漢字・かな師範。西安碑林国際書道展 常任理事。霞友会副幹事。 幼少の頃より書道に親しむ。2000年より日本書道学院展、2003年より西安碑林国際書道展に出品。2021年西安碑林国際書道展 中国大使館賞を受賞。自身の作品制作の他、病院や高齢者施設での書道教授や、海外観光客向けの書道体験教室運営を行っている。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ロンドン・シティ大学大学院文化政策コース修了。

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。

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