【東京・池袋】大人のためのペン字・書道教室

漢字編

字をきれいに見せるコツ 漢字編(17)~はねる縦画は長めに

「内」「雨」「向」のように、左右を縦線で囲み、右側は下部ではねるような字があります。これらの文字を手書きで美しく書くにはちょっとしたコツが必要です。

はねる縦画は長めに「内」
左右にある縦線の長さは、活字では同じになっていますが、手書きで左右を同じ長さに書くと、はねる箇所があるぶん、少し短く見えてしまいます。
はねる縦画は長めに「雨」
これは視覚的な錯覚ともいえるもので、右側が少し安定しないように見えるのです。

ほんの少しだけ、はねる方の縦線をはねない方の縦線よりも長く書きましょう。 わずか1ミリ程度の違いで構いません。そのほうが字が安定して見えます。

はねる縦画は長めに「関」
「関」のような門がまえでも同様です。少しだけ右の縦画を長くしておくことで、字がどっしりとしてきます。

縦をはねる画は比較的よくありますので、気を付けてみてください。

藤井 光砂

ふじい こうさ 日本書道学院 漢字・かな師範。西安碑林国際書道展 常任理事。霞友会副幹事。 幼少の頃より書道に親しむ。2000年より日本書道学院展、2003年より西安碑林国際書道展に出品。2021年西安碑林国際書道展 中国大使館賞を受賞。自身の作品制作の他、病院や高齢者施設での書道教授や、海外観光客向けの書道体験教室運営を行っている。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ロンドン・シティ大学大学院文化政策コース修了。

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。

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