【東京・池袋】大人のためのペン字・書道教室

漢字編

字をきれいに見せるコツ 漢字編(19)~「火」の書き方

「火」という字は、シンプルでいかにも簡単そうなのですが、こうした画数の少ない字ほど、意外と上手に書けないものです。シンプルゆえにどこに気を付けて書けばよいかがわかりにくい面があります。簡単なコツをご紹介します。

「火」の点の位置
まずは左右二つの点の位置です。なんとなく打つのではなく、左を低めに、右を高めに、です。斜めの位置関係になるように置きましょう
「火」右払いの開始位置
次は、右はらいの線をどのあたりから始めるか、です。だいたい、左の点の高さあたりから書きはじめます。
「火」右払いの高さ
最後に、右はらいを終える位置です。左はらいよりも右はらいのほうがほんの少し下に来るようにしましょう。右のほうが短いと、字が前のめりに見えてしまいますので、どっしりとバランスをとるようにわずかに長めにします。

書きにくい字として、これまで「山」「子」なども紹介してきました。こうした画数の少ない簡単そうな字こそ、見た目に反してちょうどよいバランスで書くのは難しいものです。今後もこうした”画数が少ない字シリーズ”もお届けしたいと思います。

藤井 光砂

ふじい こうさ 日本書道学院 漢字・かな師範。西安碑林国際書道展 常任理事。霞友会副幹事。 幼少の頃より書道に親しむ。2000年より日本書道学院展、2003年より西安碑林国際書道展に出品。2021年西安碑林国際書道展 中国大使館賞を受賞。自身の作品制作の他、病院や高齢者施設での書道教授や、海外観光客向けの書道体験教室運営を行っている。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ロンドン・シティ大学大学院文化政策コース修了。

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。

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