【東京・池袋】大人のためのペン字・書道教室

漢字編

字をきれいに見せるコツ 漢字編(21)~曲がる“足”は少し左に張りだす

「充」「丸」などのような字にある、右側の「曲がる足」。活字では真っすぐ下に下ろしており長くもありませんが、手書きではもう少し長めに、左に少し張り出すようにして書きます。

曲がる足の書き方「丸」
まず「丸」から見ていきます。右側に来る足の部分の縦線をまっすぐに書いたのが左の字です。ほんの少し左側に張りだすように書いたのが右の字です。左側に張り出すほうが字が安定します。また、右側の足は左よりも上で終えるようにします。
曲がる足の書き方「充」
「充」のように左右がある場合も同様です。右側の曲がる足が左のはらいよりも下に落ちないようにしましょう。右足の縦線は、やはりほんの気持ち左に張るようにして下ろして、右へカーブを書きます。
曲がる足の書き方「己」
足というほど長く見えませんが「己」の下半分も同じ構造です。少し左に張りだして書いたのが右側の字です。反対に右側に張り出すと、左の字のようになって、不安定になってしまいます。

活字では真っすぐに見える線なのですが、手書きではわずかですが左側への張り出しを意識して書いてみてください。

藤井 光砂

ふじい こうさ 日本書道学院 漢字・かな師範。西安碑林国際書道展 常任理事。霞友会副幹事。 幼少の頃より書道に親しむ。2000年より日本書道学院展、2003年より西安碑林国際書道展に出品。2021年西安碑林国際書道展 中国大使館賞を受賞。自身の作品制作の他、病院や高齢者施設での書道教授や、海外観光客向けの書道体験教室運営を行っている。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ロンドン・シティ大学大学院文化政策コース修了。

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。

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