【東京・池袋】大人のためのペン字・書道教室

漢字編

字をきれいに見せるコツ 漢字編(18)~「きへん」「てへん」の縦画は頭をしっかり出す

「てへん」「きへん」などの縦線が上部に出ているへんがあります。このような線は、頭を長めに上に出すことがコツです。少ししか出ていない場合よりも、しっかりと頭を出したほうが、すっきりときれいに見えます。

横線の上にしっかりと出す

きへんは頭を出す「松」
こちらの「松」は、右側が二画目の縦線をしっかりと出した字です。縦が長く出ているほうが、少しすっきりと見えるのが感じられるでしょうか。
きへんは頭を出す「相」
「相」などでも同様です。縦線が少ししか出ていないと、少し首が短いような印象になります。
きへんは頭を出す「林」
「林」のように二つ「木」が並ぶ場合は、へんとつくりの両方の縦線を横線からしっかりと高く上に出します。
きへんは頭を出す「村」
「村」のような字の場合は、「きへん」だけではなく、右側の「寸」も、頭をしっかりと出した方がよいでしょう。
てへんは頭を出す「持」
「てへん」も同じです。二画目の縦線をしっかり横線の上に多めに出しましょう。

縦線の頭をしっかり出す、というのは、意識しないとついつい短くなってしまうものです。ほんの少しのことなのですが「縦線は長く出して書く」と覚えておいてください。

藤井 光砂

ふじい こうさ 日本書道学院 漢字・かな師範。西安碑林国際書道展 常任理事。霞友会副幹事。 幼少の頃より書道に親しむ。2000年より日本書道学院展、2003年より西安碑林国際書道展に出品。2021年西安碑林国際書道展 中国大使館賞を受賞。自身の作品制作の他、病院や高齢者施設での書道教授や、海外観光客向けの書道体験教室運営を行っている。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ロンドン・シティ大学大学院文化政策コース修了。

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。

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