道具編

字をきれいに見せるコツ 道具編 ~ペンは先が太い方が上手に見える

ペンの線の太さと見た目の関係、考えたことはありますか。線は少し太めの方が、質感があって上手に見え​やすいのです。

ペン先の太さと書いた字の比較

 上 :ジェルインクタイプのペン 1.0ミリ
真ん中:ジェルインクタイプのペン 0.5ミリ
 下 :ボールペン 0.5ミリ

見た目がこれだけ違います。一番上がボリュームがあるぶん、少しきれいに見えませんか。
ペン先は細い方が筆圧がかかりやすく、宅急便の送り状などの複写式の紙に書く時は一番下まで写りやすいといったメリットがあります。また、付箋などの小さいスペースに書くには、細いほうが字が潰れないですね。

ペン先1ミリのインクジェルタイプはおすすめ

こういった制限がない場合、1ミリぐらいのジェルタイプのペンは上手に見えやすいのでおすすめです。少しだけ、見た目が万年筆に近づきます。

今回使ったジェルインクタイプ 1ミリのペンはこちら。

大きい付箋、一筆箋や封筒に宛名を書く際にもおすすめです(ただし水性ペンは、雨の日のポスト投函時には濡れないようにしましょう)。

ペン先の太さには好みもあるでしょうが、用途によっても使い分けてみてください。同じ太さだとしても、ペン先の硬さや感触はそれぞれで、書いてみないとわかりません。文房具売り場でいろいろな商品の書き心地を試してみるのも楽しいですよ。

藤井 光砂

ふじい こうさ 日本書道学院 漢字・かな師範。西安碑林国際書道展 常任理事。霞友会副幹事。 幼少の頃より書道に親しむ。2000年より日本書道学院展、2003年より西安碑林国際書道展に出品。2021年西安碑林国際書道展 中国大使館賞を受賞。自身の作品制作の他、病院や高齢者施設での書道教授や、海外観光客向けの書道体験教室運営を行っている。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ロンドン・シティ大学大学院文化政策コース修了。

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。

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