【東京・池袋】大人のためのペン字・書道教室

漢字編

字をきれいに見せるコツ 漢字編(20)~小さい「へん」は上の方に置く

「へん」にもいろいろなものがありますが、「小さいへん」のときは、やや上のほうに置くと、バランスがとりやすくなります。

小さいへんは上のほうに「唯」
たとえば「唯」にあるような「口」は「へん」としてはとても小さいのですが、やや上に置き下部はスペースを空けます。
小さいへんは上のほうに「峰」
「峰」のような字も同様です。「山」を上のほうに置いて下が少し空くようにします。その空いたスペースに、つくりの「峯」の左はらいを差し込むと、ゆったりと書けますしバランスがうまく取れます。
小さいへんは上のほうに「破」
「破」のような字の「石」も小さいへんの部類に入ります。この場合も少し上においたほうが、「皮」の左はらいを「石」の下のスペースに差し込むかたちで、のびのびと書くことができます。
小さいつくりは上のほうに「塩」
「塩」の「土へん」もやや上のほうに置きます。つくりの「皿」も空いたスペースにゆったりと書けます。

いずれも極端に上部に置く必要はありません。少し上に置く、という意識をもってください。空いたスペースはつくりが少し出っ張っているようなときは有効活用ができます。

藤井 光砂

ふじい こうさ 日本書道学院 漢字・かな師範。西安碑林国際書道展 常任理事。霞友会副幹事。 幼少の頃より書道に親しむ。2000年より日本書道学院展、2003年より西安碑林国際書道展に出品。2021年西安碑林国際書道展 中国大使館賞を受賞。自身の作品制作の他、病院や高齢者施設での書道教授や、海外観光客向けの書道体験教室運営を行っている。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、ロンドン・シティ大学大学院文化政策コース修了。

字を書くのが苦手、字が汚いので人前で書きたくない、でもどこから直せばいいのかもわからない――そんな悩みはありませんか。大人が字をきれいに書くためには、子供のときのように見よう見まねで練習するよりも、頭でルールを理解し、覚えていくのが早道です。これは美文字に近づくワンポイントレッスンです。

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